「にもかかわらず」という生き方

 長年愛用していたドロップハンドル式自転車から、太いタイヤとディスクブレーキを装備したマウンテンバイク風の自転車に買い替えました。高価でしたが、79歳まで大きな病気もせず働き続けてきた自分へのご褒美です。

 この自転車は、街中を走る際の安定感が抜群で、急なブレーキも効きやすく、ころころと転がる感覚がとても心地良いのです。

車を運転しない生活

 57歳のとき、免許証の更新を忘れてしまったことをきっかけに、車を運転しない生活を決断しました。周囲からは「車がないと生活が出来ないし、仕事にも支障が出る」と言われましたが、それはただの思い込みだと信じ、自分で実証しようと思ったのです。

 このときから私の日常生活の移動手段は公共交通機関、自転車、自分の足に変わりました。確かに多少の不便はありますが、仕事や日常生活に大きな影響は感じていません。むしろ、自転車に乗ることや歩くことが健康維持に役立っています。

鎌田實さんの生き方

 医者で作家の鎌田實さんは、『「にもかかわらず」という生き方』という本で、人生を楽しく過ごすためのヒントを提供しています。

「もう***だから」とは対極の「にもかかわらず」という生き方を見習い、来年80歳になる高齢者にもかかわらず、これからも自転車ライフを楽しもうと思っています。

もう一つ付け加えるなら、仕事も続けて、大学生活を送っている2人、そして2年後には一人加わる孫にお小遣いをやれるジジーでありたいとも思っています。