フリーランスという働き方に対する心得

定年後にITコーディネータ資格を取得した大手メーカー元社員、「雇用延長を選んだ同期より収入が増えた」と。こんなインタビュー記事がネットに掲載されていました。ITC資格を取得して独立を考えている人には背中を押される話しです。

個人または個人事業主、法人化(合同会社、株式会社など)して一人親方で働く方も広い意味で、フリーランスと呼ばれます。

最近、フリーランスで働く人の割合が増えてきているようです。私の周りにも、ITコーディネータ(ITC)の資格を活かして、定年前に会社員から独立してフリーランスになった方や、人生100年時代を見越して、定年後に雇用延長を選ばずフリーランスとして長く働こうと考えている方がいます。

フリーランスとは

フリーランスとは、会社員や団体職員のように組織に属さず、独立して自らが持つ技術やサービスを提供しながら働く人のことをいいます。もう少しネットで深堀すると、中世ヨーロッパで、騎士が槍を武器として、契約により有力者に仕えたことが語源だと言われています。フリーランスは英語で「Freelance」と表し、「Free(自由)」と「Lance(槍)」を組み合わせた言葉だと記されています。今フリーランスとして働いている方は、何らかの武器(強み、競争力)を持ち、顧客と契約して働く形態は、中世と変わらないようです。

 

私もフリーランス

私のことで言えば、21年前に会社を創業。同時にITC資格を取得し、会社経営とITC活動の2足の草鞋を履きながら、2014年まで仕事をしてきました。同年に取引先に事業を承継してもらい、徐々に会社経営の比率を小さくし、2021年には完全に会社経営から身を引きました。今はITCとしてフリーランスで働いています。

 

自由度の大きいフリーランスという働き方

フリーランスとしての働き方には大きな自由度があります。この自由がためにフリーランスになると言ってもいいかも知れません。会社を事業承継した頃にフリーランスになった私は、自由さに甘えることがないよう、自分を律するため、フリーランスとしての心得を作りました。

  1. 規則正しい生活
  2. 健康維持
    • タオルグリップ
    • スクワット
    • 散歩
  3. 出力を意識した入力

顧客から選別されるフリーランス

商品やサービス、役務を顧客に提供することによって報酬をいただくフリーランスにとって、顧客に対しどのような振舞いで接したら良いのだろうか。顧客にとって唯一無二の人でない限り、顧客はフリーランスを選びます。自由度が高いため、往々にして、服装や身だしなみ、振舞いに対して自己本位になりがちです。社会的にも顧客視点からもズレていないよう、目配り気配りが必要です。

 

社会の信頼を得るために

ITコーディネータ協会にはITCの倫理規定があります。その1条には「ITコーディネータは、深い教養と高い品性の保持に努め、ITコーディネータとして社会の信頼を得ることができるふるまいに務める」と記載されています。深い教養・・・は別として、社会の信頼を得ることは、顧客企業の経営者の信頼を得ることに繋がっていきます。自由度の大きい働き方を享受するためには、上記の心得とともに、「社会の信頼を得ることができるふるまい」は常に意識したいと思っているところです。