今後必要な技術、プロンプトエンジニアリング

昨年の11月に公開され、2ヶ月あまりで全世界ユーザー1億人を突破したChatGPT。これは今までリリースされてきたサービスでダントツの最速だそうです。

インターネットの登場と普及を上回る勢いで急激に利用者も増え、メディアにも毎日のように取り上げられるようになってきた生成AI。何が凄いのだろうか。何が凄いのかを体感するために、今年の2月にchatGPTを使ってみました。使用感は以下のようでした。

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無料版を試してみました。

ちなみに、横屋俊一とは、と尋ねるとChatGPTが返してきた会話テキストの内容は以下のようなものでした。「横屋氏は、1950年生まれで、東京大学工学部を卒業後・・・、」。生まれ年も卒業大学も違い、私の経歴とはかなり違うプロフイールを返してきました。

現時点でのAIの強化学習レベルを表しているようです。今後の強化学習レベルが高度化されると、かなり精度の高いテキストを生成すると思われます。ChatGPTは会話内での利用者による過去の入力を記憶しているので、個人に最適化されたセラピストとして使える可能性があることが指摘されています。使いこなすと、自分のセラピストになってくれる。これには大きな期待です。

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OpenAIの生成AIツール

先日、NCPA(ノーコード推進協会)主催のセミナー、『ChatGPTのヤバい影響力とマイクロソフトのノーコード戦略』を視聴しました。OpenAIとの強力なパートナーであるマイクロソフトとのエバンジェスト西脇さんの話しは、生成AIとの付き合い方・活用を考える上で、非常に参考になるものでした。

OpenAIは、生成AIとしてchatGPT(ベースはGPT3.5)を、最新のGPT-4はchatGPT Plus(有料版)として、画像生成AIはDALLE-2、プログラムコード生成はCodexとしてリリースしています。

セミナーの中では、chatGPTだけでなく、最新のGPT-4やDALLE-2についても紹介していました。

ちなみに、GPT-4は有料ですが新Bingに搭載されていますので、Bingスマホアプリをインストールすれば、無料で使えます。私もchatGPTだけでなく、DALLE-2も使ってみましたが、生成AIもここまできたか、の感を持ちました。

活用を前向きに考えたい!

正しい文章が生成されないケースがあったり、画像生成AIにおいては著作権の問題などもあり、イタリアなどは一時的に活用を禁じている国もあります。各国の対応は様々ですが、日本では経産省など、使い方によっては業務の生産性が向上するとして、使い方のルールを定めながら、活用を推奨していく方向性が打ち出されています。

現在のGPT-4でも、2021年9月までのデータを使用しているため、その時点以降の事象についてテキストの生成を求めても、「予測はできません」と返ってきます。データの鮮度の問題とか、正確性や信憑性の問題とかは、まだまだあるようですが、私が実際使った感触で言えば、使い方に習熟すれば有益なツールとなることは明らかです。これから必要をされる技術として、プロンプトエンジニアリング(聞き方の技術)がクローズアップされてくるでしょう。

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コメント: 1
  • #1

    西やん (金曜日, 19 5月 2023 22:12)

    なるほど。
    マスコミで報じるほど素晴らしい技術ではないのですね。
    しかし、日本語の滑らかさはすごいですね。
    これでオレオレ詐欺をやられるとだまされそうです。
    こうした技術は悪用されることが多いので注意したいです。