今年最後のブログもデジタル化・DXについて

今年も残り2日間となりました。

毎月1回のペースで書いたブログを振り返ってみると、取り上げたテーマで最も多かったのは「デジタル化・DX」でした。ITコーディネータのブログですから、当然の結果ではありますが。

今年最後のブログもデジタル化・DXについて、締めてみたいと思います。

表彰式

2001年、通商産業省による国家プロジェクトの一環としてITコーディネータ資格制度が設けらて、今年は20周年となります。

20周年を記念してITコーディネータ協会は、中小企業の範となるDX推進態勢を構築した、経営者とIT コーディネータをともに表彰することになりました。

11月5日、支援した会宝産業さんとともに、優秀賞を受賞しました。ITCの資格を取得した2002年から今日まで、細く長い支援でしたが、私のITCとしての歩みを評価していただき、感謝しています。

デジタル庁企画官の講演

表彰式は、「ITC Conferance 2021」の1日目に行われました。

カンファレンスの初日の講演は、デジタル庁統括官付参事官付企画官津脇慈子氏による「デジタル庁が描くDXの未来」でした。日本の行政及び民間のデジタル化の司令塔として、どんな取り組みをしようとしているのか。興味深く、聴講しました。

DXを推進している中小企業の経営者への取材をもとに、中小企業のDXのポイントについても触れていました。紹介しておきます。

中小企業のDXについて

1.トップダウンとボトムアップの双方が必要

 ・トップの覚悟が必須条件

 ・人材が雇えなくても、プロがいなくても、なんだかんだ内製が最強という説

2.すごい技術は必要ない。小さな改善が大きな業務改革・経営改善につながる。

  ・使い古された技術や汎用ソフトの導入で実は十分

  ・デジタルはツールの一つに過ぎない。

  ・失敗を恐れずにトライ&エラー

3.身近な相談役・ご近所さんがきっかけであることが多い

  ・信頼している人からの推薦が、最初の一歩につながることが多い

4.職員全員に最低限のITリテラシーを

私のコメントです。

1.最近は、業務のわかる社員が主導して、

  ノンコードITツール(kintoneなど)でデジタル化を推進する企業が増えてきました。

2.デジタル化の範囲を小さな業務に絞り、効率化の成功体験をし、次のステップに進む。

  この繰り返しで、改善を積上げ、業務改革を成し遂げる。こんなやり方もあります。

  クラウドサービスの利用は、トライ&エラーに適したツールです。

3.専門家派遣で出会ったITコーディネータがデジタル化のきっかけになるケースが多い。

4.デジタル化はITリテラシーだけでなく、

  IT経営成熟度の4つの視点(IT経営マインド、IT経営ガヴァナンス、IT利活用、IT環境)を

  同時に向上させる必要があります。

 

来年も引き続き、中小企業の皆さんのデジタル化・DXをご支援します。良いお年をお迎えください。