デジタル化への二つのアプローチ

DX元年と言われ、中小企業事業者にとってDXとは何ぞや。デジタル化とDXはどう違うのか。

今なぜデジタル化なのか。その意味が理解できたとして、デジタル化にどのように向き合えばよいのか。

デジタル化は経営に役に立つのか。多くの不安や疑問を抱いているのではないでしょうか。

先日、デジタル化専門家派遣事業で某事業者を訪問し、そのとき担当者から聞いた話しです。

「世間で使われている、業界で使われているらしいITツールやシステムをを知らないと、

業界内で遅れをとってしまう。知っていればこんなことが出来るかも、と考えられる。

ITツールやシステムを使うと何ができるのか、ここからデジタル化を進めたい」ということでした。

急速に浸透してきた様々なITツール。目の前にある、直ぐに活用できるITツールツールを知ることによって、すばやくITツールを業務に取り入れるデジタル化のアプローチ。これまでとは異なる、効果検証型のデジタル化アプローチです。

 

では、事業者がデジタル化を進めるためのこれまでのアプローチとは。

会社のあるべき姿(経営ビジョン、経営目標)を定め、現状の足元(経営や業務の問題点)を洗い出し、

そのギャップから経営課題を抽出して経営課題解決のためのITツール、システムを選定して導入するという

プロセスを重視したアプローチです。

事業者のDX、デジタル化に対する不安なや疑問に答えて、どのようにデジタルを経営の力にすればよいか。

私たちITコーディネータが支援するためのツールとして、4人のITコーディネータが開発した「デジトレ診断ツール」というのあります。

この診断ツールで事業者のデジタル環境を診断し、業務の強化ポイント社内の取組みデジタルの活かし方、活用できるデジタルツールをアドバイスできるように作られています。

最終的に事業者が知りたいことは、「どんなITツールがあるのか。どのように活用すればよいのか」です。

事業者の要望に応えながらも、これまでのデジタル化のプロセスを省くことなく、活用できるデジタルツールをアドバイスしたいと思っています。