75年生きてきて、自分はこんなことも知らないのか、正しく知っていないのか。
先週、そんな思いを感じさせてくれた2泊3日の研修を受講してきました。
心臓って、身体のどこにあるか知っていますか?
心臓の鼓動が激しくなるとき、とっさに左胸の下に手をやります。
だから心臓は左胸の下。と恥ずかしながら、これまで思ってきました。
研修でAED(自動体外除細動器)による心臓蘇生法の実習を行って、
心臓は胸の胸骨の下(胸のほぼ中央)にあり、
AEDは心臓の痙攣を電気ショックで止めるものであって、
心臓を自動的に蘇生させるのではないことを知ったしだいです。
防災、BCPへの関心の高まり
今年は9月だというのに、残暑厳しく、30度以上の日が続く異常な夏です。
これまで経験したことのない超大型台風の到来(実際は予想より弱まった)もあり、
自然災害の被害は年々増えているような気がします。
それに新型コロナウイルスの感染被害とが重なり、
ウイルス感染も含めた防災への関心が高まっています。
このような自然災害やウイルス災害に対し、
企業の事業継続を計画するBCPへの意識も向上してきました。
「ものづくり補助金」の加点項目に事業継続計画の認定が追加され、
国は、この認定により、企業がBCP作成のキッカケになると捉えているようです。
追加された引出し
ITコーディネータは支援の引出しをいくつか持っています。
私の引出しに、BCP作成の支援を加えるため、前述の研修を受講しました。
防災士資格の取得はBCP作成支援には必須の要件です。
この研修を受講して、気づかされました。
災害、防災についてあまりにも知らないことが多かったことを。
自助・共助・公助、自民党総裁候補のどなたかが言っています。これは防災の基本理念です。
避難場と避難所の違い、そしてどんなマークが使われていますか。
AEDはどこに設置してありますか。避難勧告と避難指示は違うのでしょうか。
今後30年に南海トラフ地震が発生する確率は?
自分の住んでいるハザードマップを見たことありますか。
ボランティア活動は被災しなかった地域住民が行うのが基本。
などなど、多くのことを2日間で頭に詰め込みました。
「自分は何も知らない。知らないことの方が多い」。そう思って生きてきたと。
丹羽宇一郎さんがこんなことを書いていたのを思い出します。
地区の防災や企業のBCP作成に少しでもお役にたちたい。
こんな思いを持って研修から帰ってきたところです。
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