SDGs(持続可能な開発目標)17色バッチ

最近、17色のバッチを胸に付けている人が多くなりました。

このバッチを付けている人を見ると、いい格好シーして実践しているのだろうかと、

これまで私は醒めた眼差しをバッチに向けていました。

しかし最近、SDGsを身近に感じる二つの活動に関わるようになり、

17色のバッチについて、考えを改めるようになりました。

 

 

SDGs11番目の目標

一つ目の活動とは、

国連のSDGs11番目の目標である「住み続けられるまちづくり」にチャレンジする活動です。

転出者が転入者を上回り、

人口減少が進む福井県丹南地区を「住み続けられるまち」に転換することを事業の目的に、

後期高齢者の有志が立ち上がりました。

全国に居住する同期生が持っている縁結び・UIJターン希望者等の情報を、

クラウド上に構築したシステムに蓄積し、

情報を共有しながら縁結び活動やUIJターン支援活動を行い、

丹南地区への人口流入を引き起こして人口減少に歯止めをかけようとするものです。

私の2年年上ですので、御年77歳。2年前に後期高齢者に仲間入りした人たちです。

私はこの事業のITシステム企画に関わり、

その過程で、誰でも身の丈でSDGsを実践出来るんだと、学ばせてもらいました。

そして17色のバッチも購入しました。

 

ノハム(No Harm 害のないこと)

『SDGsノハムは中小企業の苦境を救う』

京都にブライダル事業を展開している株式会社タガヤという企業があります。

上記の言葉は、この会社の2代目社長神田尚子さんが書いた本のタイトルです。

タガヤは、コロナ禍で毎月売上がゼロ更新、1億6000万円の赤字が続いています。

こんな状況下、社長の神田さんは将来のあるべき姿を見据え、

SDGsは企業が生き残るための最強の指針と考え、

一般社団法人「日本ノハム協会」を立ち上げました。

当協会で食の安全「ノハム認証」を広めようと精力的に活動しています。

ちなみに、ノハムとはNo Harm(害のないこと)を意味する神田さんの造語です。

 

SDGs3番目の目標

福井県鯖江市は世界に誇る眼鏡枠の産地です。

眼鏡枠に使用する素材には軽くて丈夫で錆びないチタンが多く使われています。

チタンのもう一つの大きな特徴は、身体に優しい金属だということです。

アクセサリー等、身体に直接つける装身具のうち、

ピアスなどは身体に穴を開けて使用されるため、安全性が高度に要求されます。

指輪やネックレスなど、肌にくっついた状態で使用するものについては、

汗でイオン化した金属がアレルギーを引き起こすことがあります。

こういった用途において、

チタンは群を抜いて安心なのです。チタンを使った商品は、真にノハムと言えます。

先日、このチタン線材や面材を眼鏡枠メーカーに供給している某企業から、

私に支援の依頼がありました。

内容は、ものづくり補助金を活用して、

一般消費者向けにチタンを使った商品の開発・製造、ネットでの販売を行う新規事業です。

この新規事業を成功させて、素材メーカーからの脱却を図りたいとのことです。

今月から新規事業のプロジェクトの支援に入りました。これが二つ目の活動です。

SDGs3番目の目標「すべての人に健康と福祉を」を実践するノハム商品の開発事業。

そのための設備投資がものづくり補助金に採択されるよう、プロジェクトメンバーは燃えています。

 

バッチをつけよう!

SDGsの17の目標は大企業がやるべきことから、

中小企業や個人ができる身近で小さなことを実践しよう!へと変わってきています。

「どんな小さなことでもいいのでSDGsの目標に取り組み始めたら、SDGsのバッジをつける。

それにより、すこしづつ世の中でのSDGの認知が広がっていきます」。

神田尚子さんの言葉です。

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    笛吹洋子 (金曜日, 11 9月 2020)

    偶然8/5付の横屋さんのブログを拝見しました。私達の活動について書かれていましたので、とても嬉しく思いました。システム構築もお願いしていますが、ご存じのとうり会員は平均77才なので説明されている言葉が理解できない事が多くて困ります。どうぞこれからも諦めないで、そして呆れないで、気長〜にご指導よろしくお願いします。