愚直で寡黙な北の鉄人、石山次郎。
この石山氏と仲間のラガーマンたちが夢に挑戦した7年間のドキュメンタリー
「明日へつなげよう 北の鉄人7年の夢〜釜石の復興にかけたラガーマン〜」
の再放送を観た。
スクラム釜石
東北大震災で大きな被害を受けた岩手県釜石市。
釜石市の復興のために、復興・チーム再建支援組織NPO法人スクラム釜石が発足され、石山氏は代表理事になった。
代表理事として釜石鵜住居復興スタジアムでW杯を開催する夢を震災後ずっと追い続けてきた。
7年の夢が今日9月25日(水)14時15分からのフィジー 対 ウルグアイで実現する。
仲間が言う。
「現役時代一言もしゃべらなかった寡黙でやさしい次郎ちゃんが、
こんな大きなことにチャレンジしようとする。すげーな」と。
松尾雄治二と石山次郎
「静かなリーダーは穏健さと自制心を持ち、素晴らしい業績を成し遂げることが出来る。
一見すると目立たなく、進歩も遅いが一歩一歩確実に組織や世界を向上していく事が出来る。
身近で目立たない人達こそ世界にとっては重要な役割を果たしており、
平凡だが難しい問題に対処しているのは彼らである」
(『静かなリーダーシップ』ジョセフ・L・バダラッコ著より引用)。
北の鉄人の一人、松尾雄治の社交的で周囲の人々の気持ちを鼓舞するようなリーダーシップと対比してみると、
石山氏は一見すると目立たないが、仲間は彼に協力し、素晴らしい業績を成し遂げる。
まさしく静かなリーダーそのものである。
ラグビーが大好きになった原点
この人たちはどうしてこんなにいい人たちなのだろう?
この人たちのやさしさはどこから来るのだろう?
このことを自らの背中で示しているのが紛れもなく石山氏である。
静かなリーダーは、建設作業員としてみずから釜石鵜住居復興スタジアムの現場で杭打ちをした。
スタジアムのこけら落としを終え、
「これからは秋田で建設作業員として仕事をすることになるでしょう」。
こんな彼の言葉で終わったドキュメンタリー番組。
私がラグビー大好き人間になったは北の鉄人の素朴で仲間を思いやるやさしさであった。
この番組を観て、あらためて思った。
素晴らしきかな石山次郎。
◆1978年から84年にかけて日本選手権7連覇の軌跡と7連覇時の北の鉄人たち
- 1978年 優勝 15- 3 対三菱自工京都
- 1979年 優勝 27-13 対東京三洋
- 1980年 優勝 31-15 対 東京三洋
- 1981年 優勝 19- 0 対トヨタ自工
- 1982年 優勝 16- 0 対トヨタ自工
- 1983年 優勝 31- 0 対東芝府中
- 1984年 優勝 22- 0 対神戸製鋼
①石山次郎
②多田信行
③洞口孝治
④菊池 保
⑤瀬川 清
⑥高橋博行
⑦氏家靖男
⑧千田美智仁
⑨坂下功正
➉松尾雄治
⑪金子敦行
⑫金野年明
⑬小林日出夫
⑭永岡 章
⑮谷藤尚之
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