「セブンペイで不正アクセス。900人が5,500万円の被害」。
昨日の大きなニュースでした。この原因としては、他のキャッスレス決済サービスでは当然とされる2段階認証の仕組みがなかったとされています。通常、キャッスレス決済などのWebサービスを提供している事業者は、利用者がログインする際、ID・パスワードの入力を求めます。その他にメールやSMSで送られてくるコードの入力も求めています。このような形で本人を認証するのを2段階認証といいます。パスワードが流出した場合に備え、アカウントの乗っ取りを防ぐ目的で行っているものです。
こんな内容
今年の1月、石川県の食肉商業協同組合さんでお話ししたのがキッカケで、これまで福井県や石川県のショッピングセンター、協同組合、商工会さんなどでキャッシュレス決済のお話しを十数回してきました。下記のように、基本的なことから導入の実際まで、そしてここが肝心なことですが、決済だけでなく「儲ける仕組み」まで、多岐にわたる内容にしています。
- これまでのキャッシュレス決済
- あらたな3つのキャッシュレス決済を理解する
- 注目されているQRコード決済とは
- キャッシュレス決済導入の実際
- 加盟店はどんなポイントでキャッシュレス決済を選べばいいのだろうか
- 最強のキャッシュレス決済とは?
- キャッシュレス決済を儲けの仕組みにするには
- 軽減税率補助金を活用しよう!
- キャッシュレス・消費者還元事業について
キャッスレス導入検討のポイント
お店側がキャッスレス決済の導入を検討するポイントは、今後のお客様の動向を考えることです。
そしてどんなキャッスレス決済を導入したらいいのかを検討する一つのポイントとして、多くの消費者(利用者)が利用しているキャッシュレス決済は何なのか。これから増えていくのだろうかを考えることです、とセミナーではお話ししています。それを探るには、知り合い、友達はどのサービスを使っているか聞いてみる。自分でサービスのアプリをダウンロードして、簡単に利用できるようになるか試してみる。そして市場調査の結果はどうなのかと。
国が考えていること
今年10月からキャッシュレス・消費者還元事業がスタートします。参加登録したお店でキャッスレス決済を使って商品を買うと5%還元されます。消費税増税の落ち込みを少なくするため大きな補助金を投入してキャッスレス決済を進めています。長い目でみれば、現金決済に必要とされる費用約1兆円が削減されると思えば、今回の国の投資は投資効果はそれなりにあるのでしょう。
お店が考えなければならないこと
しかしお店側(小規模事業者)にとっては、今後拡大するキャッスレス決済に対応することによって販売機会を逃さないだけであって、そんなに喜ばしい話しではないのです。2年間、3年間は決済手数料0円を標榜している事業者もその後は手数料をいただきます、と言っています。手数料とはお店の利益そのものです。薄利の商売をされているお店にとっては利益率の減少は致命傷です。キャッスレス決済の導入をキッカケにしてPOSレジ(タブレット型POSレジ)も導入し、売れる商品、セットで売れる商品、商品ごとの売れる時期など、販売に関わるデータをPOSレジに蓄積して分析しながら効率的な仕入れや一人当たりの購買単価の拡大を図り、利益率を向上させることをお薦めしています。
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