金沢でITコーディネータを目指そう!

勝手に「金沢モデル」

 ITコーディネータになるための6日間の研修をケース研修と言います。このケース研修を年2回、石川県情報化支援協会は金沢で実施しています。

ITコーディネータ協会がケース研修を委託している実施機関向け開催要領には、必要機材としてグループごとにプロジェクターとPCをグループごとに準備せよとあります。そして標準的なカリキュラムモデルも提示しています。

 しかし金沢では実施要領に反し、これらの機材は使いません。また一部カリキュラムも変更して実施しています。受講生の満足度を高めるためです。このやり方は勝手に「金沢モデル」と称しています。

 

多くの模造紙とポストイット

 ケース研修の目的は、ケース事例企業の課題を解決することをとうしてIT経営を体感することです。カリキュラムは、IT経営推進プロセスガイドライン(通称,PGL)に沿って12の課題が設定されていて、これらの課題をグループで議論し解決策を導き、成果物を発表するというフレームになっています。

 グループ演習は、グループごとに用意されたPCとプロジェクターを使い、課題によっては白板や模造紙、ポストイットを使い、グループメンバーの議論を見える化しながらグループ演習を進める。同時に成果物は、発表用のPP(パワーポイント)を書記役が作成する。ということになっています。これが標準的なパターンです。

 

3枚の白板

 金沢開催ではグループ演習と成果物の発表に異常に多くの模造紙とポストイットを使います。なぜならば、すべての課題のグループ演習は、プロジェクターやPCを使わず模造紙とポストイットにまとめるからです。受講者全員が出来るだけ多く議論に参加してもらうためです。また、PCを使って発表用に成果物をPPにまとめる書記も不要にしています。

通常3枚の白板でグループを取り囲こむようにします。前後のプロセスを3枚の白板に張り出しておけば、プロセスの振返りや一覧性に強みを発揮できるからです。

 

「繋がり」はキーワード

 PGLはプロセスに繋がりを持っているのが肝なので、このような形で見える化することは、PGLの繋がりを実感できます。ロジカルになっている、ストーリー性がある、シナリオが出来ている。これらすべて大事なことで、キーワードは「繋がっている」です。

 このやり方は、半面、集合研修を復習するためのレポート課題作成には、デジカメで撮った成果物からPPに手書きでまとめる必要があるため、受講生の皆さん、苦労しています。しかし、このひと手間かけることによって、研修で得た知識が定着する効果もあります。

 今年も6月18日より第1期ケース研修金沢開催がスタートします。是非、金沢モデルでITコーディネータを目指してください。受講生Wanted!