フイルターバブルとは・・・

個人データの流出、不正利用

今年4月、Facebookの8,700万人に上る利用者の個人データが不正に第三者に渡され、2016年のアメリカ大統領選挙でトランプ陣営の選挙対策に使われたというニュースが報じられ、世界で21億人以上が利用するサービスに対する個人データの集め方やプライバシー保護の在り方が大きな社会問題になりました。私たちが何気なく「いいね」や「シェア」した情報や投稿により蓄積されたデータは、最新テクノロジーにより分析され、利用(悪用)されています。 ちなみにFacebookに蓄積されている私の個人データはどんなものなのか、調べてみました。カテゴリー別にリスト化された多くの個人データを見て、皆さんはどう思うでしょうか。

 

デジタル・ポピュリズム

『デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義』。著者はアメリカ在住のジューナリスト福田直子さん。アメリカ大統領選で心理分析を用いた広告が使われたという、あるツイートがきっかけとなってこの本を書いたと。ネット検索の「個別化」による「偏り」について、次のように書かれています。「Facebookは、独自開発のコンピュータアルゴリズムによって、ユーザーが読みたいであろうと思われるニュースフイールドをそれぞれのページに表示してくれる。つまり、ニュースフイールドの選ばれ方が、ユーザーの過去の行動に応じて偏るというニュースの個別化である」。そうなると、私たちは知らず知らずのうちに偏った見方を強めていき、真実とフェイクニュースとの区別もわからなくなります。

 

フイルターバブル

フイルターバブルという言葉があります。ネット上では以下のような説明がされています。「インターネットで、自分自身の行動履歴や趣味趣向というフィルターにかけられることで、利用者が好ましいと思う情報ばかりが選択的に提示されてしまう現象。サーチエンジンなどの学習機能によって、利用者の望む情報が優先され、望まない情報から遠ざけられることにより、自身の作り出したフィルターで泡(バブル)のように包まれて、思想的に社会から孤立するさまを表す。米国の活動家イーライ=パリサーが自著で用いた造語」。

 

いくつかの心得

私がFacebookを利用したのは、かなり早かったと記憶しています。その前はtwitterを使っていました。メールにはない多くの使い勝手の良さがあり、今では人とのコミュニケーションをとるための大事なツール、手段となっています。しかし、最近フイルターバブル現象を感じることがあります。Facebookの友達コミュニティの中で、居心地の良さを優先すれば、そうなるのでしょうか。ハイテクノロジーで武装したSNSに対して、フイルターバブルにならないための心得とは・・・。

  • 情報検索は、極力、出版物(書籍、新聞等)を優先し、GoogleやYahooからの情報は参考情報とする。
  • インターネットで検索するときは、検索・閲覧履歴やCookieを残さないプライベートブラウジング機能を使う。
  • SNSでは、自分とは異なる理不尽と思える意見を受け入れたり、受け流す。