せせらぎの道と車に不便な道

フィトンチッドの香り

自然環境に恵まれた私の住んでいる街。3連休の中日。家内と二人、フイットチッドの香りを嗅ぎに、近くの山(森)に森林浴。自宅から至近距離に原生林の森があります。このような自然環境に恵まれ、感謝です。森林浴には、フィトンチッドの香りにより、下記のような効能が期待できるそうです。

・リラクゼーション効果

・皮膚・呼吸器の病状改善

・アレルギー性疾患の予防・改善

・ナチュラルキラー細胞の活性化

近くにある山(森)は足羽山といいます。この山の中に「どんぐりの道」と名付けられた登山道があります。私が子供の頃は、どんぐりの実拾いなどして遊んだ崖道でした。再び自然に親しめる登山道としてよみがえらせようと地域の有志が整備した登山道です。地域の有志とは、今年解散した、地域活性化を目的とした任意団体「スリーAクラブ」です。今から26年前、平成3年(1991年)に設立。当時の多くのメンバーは還暦を超え、一部は定年退職を迎え、設立の趣旨とした活動を終えて一旦解散することになりました。

スリーAクラブ

スリーAとは、足羽地区の住民が(Asuwa)皆で考え議論し合い(Agument)、行動しよう(Action)、との意味を込めて付けられた名称です。私の住んでいる福井市足羽地区は史跡の宝庫と言われ、足羽山と足羽川に囲まれ自然に恵まれた地域です。「お宝に溢れた地域を見直して地域を活性化させ、福井市民に一つのエネルギーを送ろう」との活動方針にもとづき、多くの活動を行ってきました。26年間に行ってきた活動を振返り、そして実現できなかったけれども、26年前にこのようなことを考えていたのだと思うと、改めてすごい有志の集まり「スリーAクラブ」だったと思います。

これからの時代のあるべき住環境

平成4年(1992年)に「2000年 足羽地区の未来像を考えるシンポジューム」で発表した市への提案は、26年経った今もなお色あせない、21世紀を見据えた革新的な内容だったことに驚きます。その中の一つ「せせらぎの道と車に不便な道」は、このような姿を提案しています。人と自転車を最優先に考えた一方通行の生活道路。道路中央には小川が流れ、情緒あふれる道で、車には多少不便な道です。これからの時代のあるべき住環境としての街を示しています。足羽山を森林浴をして思うことです。車の排気ガスから自然林を守り、フィトンチッドの香りを十二分に嗅ぐことができるよう、車が侵入できない山(森)としたい! 少しぐらい車に不便な場所があってもよいではないか。