人生は、後半戦が勝負です!

地方の事情

定年後も社会や地域とつながって生きる。社会や地域とつながって生きる形は、都会と地方では、異なるようです。私の住む北陸地方は、共稼ぎの世帯が多い。そのため二世帯が同居し、じいちゃんやばあちゃんが働く若い世代のため、孫の面倒をみる仕事(?)が待っている。学校区を単位とした地域の公民館を中心として地域活動が活発で、高齢者も何らかの形で係わっている人も多い。実家が農業をやっている人は、定年後、農業をやる人もいます。このように地方では、定年後もそんなに苦労せずに社会や地域とかかわり、都会のように定年退職後、地域につながって生きることが難しいということが少ないようです。もう一つの社会や地域とのつながり方として、定年後に起業することがあります。いわゆるシニア起業です。

 

潜在的に多いのでは?

このような地方の状況の中でも、シニア起業を考えている人もいます。現役時代から趣味の楽器演奏を公民館などで行ってきた大山(仮名)さん。3D造形を趣味グループとして立上げ、グループメンバーに教えてきた浅野(仮名)さん。ともに、最近、創業の相談に訪れたシニアの方です。6月からシニア起業する予定です。潜在的には、かなりの数の人が考えていると思われます。「シニア起業のすすめ」セミナーには定員をはるかに超える人が受講しますし、新聞に「シニア起業の相談に応じています」と広報すると必ず相談に来る方が出てきます。

 

70歳まではほぼ現役世代

65歳以上の人の働き方などを議論する自民党のプロジェクトチーム(座長・片山さつき政調会長代理)が、先日、こんな提言の骨子案をまとめています。

70歳までを「ほぼ現役世代」とし、この年齢まで働ける社会にすべきだ---。超高齢化社会に備えるためで、今後、政策に反映するよう厚生労働省などに求めていく。65歳以上とされている高齢者の定義を、日本老年学会などが「75歳以上」とすべきだとの提言をしたことなどを受けてまとめた。骨子案では、65歳までを「完全現役」とし、定年を65歳に引き上げることを求めた。そして、定年から70歳までを「ほぼ現役世代」として、それまでの経験を生かして地域と一体となった仕事や社会活動に参加してもらうとした。

 

定年後をイキイキして過ごすために

シニア起業のすすめ

~キーワードは「社会とつながって生きる」~

楠木新さんが書いた『定年後』を参考にして作ったものです。こんな視点で今年の「シニア起業のすすめ」セミナーでお話ししようと考えています。人生は、後半戦が勝負です!