暮らしがどう変わる、フィンテックサービス

管理は測ること、記録することから

何かを管理しようとするならば、管理の対象について数値を測ったり、記録することが必須です。もう少し具体的に言えば、体重を増やさないように管理するのは、日々の体重を体重計に乗って測ることです。そうすれば、測った結果をもとに、やるべきことが見えてきます。カロリーの高い食事を控えよう。お酒飲んだ後のラーメンは我慢しようと。では、貯蓄を増やすためには、何を管理すればよいのでしょう。日々のお金の使い道を記録すること。いわゆる家計簿をつけることです。そうすれば、無駄なお金の使い方が見えてきて、無駄な出費をしなくなります。

 

 PFMサービス

「家計簿アプリ」という無料で使えるクラウドサービスがあります。このサービスは金融用語で言えばPFM(パーソナル・ファイナンシャル・マネージメント)と呼ばれています。個人が持つ金融機関や証券会社の口座、クレジット会社、その他ICカード、携帯電話などを登録しておけば、一つ一つ金融機関の残高を調べたりしなくても、登録した全ての金融機関の口座情報を集約して表示してくれます。またお金の支出は、レシートをスマホで撮影すれば、その中身を自動的に読み取り、適切な支出項目に振り分けてくれます。すべてのお金の出入りを管理することが出来る金融サービスなのです。このPFMは、ITを活用した金融サービス、フインテック領域の一つになっています。

 

トランザクションレンディング(融資)

この「家計簿アプリ」の企業向けクラウドサービスがクラウド会計です。これまでいろいろなクラウド会計が使われてきましたが、最近では金融サービスの破壊者フインテック企業と呼ばれているfreeeとマネーフォワードがサービス利用料の安さと自動仕分け機能など、会計処理の簡便さをアピールして中小企業への導入を加速させています。クラウド会計を使うとこれまでにないメリットが生まれます。デジタル化された会計データを金融機関が閲覧することを許諾した企業には、金融機関から日々の会計データにもとづく与信をが与えられ、融資が受けられる。これがトランザクションレンディング(融資)です。これまでのような融資のための財務諸表を準備するという手間が省け、スピーディーに融資が受けられるということになります。

 

記録してお金をストック

記録して次の有効な行動をとるためには、記録のデジタル化は必須です。デジタル化された記録・データを使って、これまでにないサービスを提供する事業者が現れています。金融についてはフインテック企業と言われていル事業者です。提供するサービスは、私たちの日々の暮らしを変える、企業の経営を変革する可能性の大きいサービスです。どのようなものなのか。まずは無料で使える身近なサービスで体感してみることです。今、マネーフォワードの「家計簿アプリ」を使っています。来年こそは、無駄使いを減らし、お金のストックにトライしてみよう!