まずは使ってみよう、フインテック

講師の話し

12月8日、福井県産業情報センターで行われた福井県IoT推進ラボのキックオフセミナー。講師松島先生の講演テーマは「中小企業におけるEDI/IoT活用によるビジネス改革」。クラウドサービス、EDI、フィンテックなどIoT活用に関係する多岐にわたる話しの中で、特に講師が強調していたのは自分で使ってみると「わかることが多い!」ということでした。私も常日頃、実感していることです。

 

フインテック革命

今フィンテック革命が大きく進もうとしています。フィンテックの本丸と言われているのは、ブロックチェーンと呼ばれるネット上のこれまでにない取引管理の技術や、政府によって「貨幣の機能」を持つとして、公的な決済手段の一つであると位置づけされたビットコインです、しかしここでは、スマートフォンやビッグデータなどの技術を使った便利な金融サービスにより、個人の生活や会社の取引慣行などを大きく変えようとしている状況をフィンテック革命と呼ぶことにします。

 

自動仕分機能の特許紛争

12月8日、新聞に大きく報じられました。「クラウド会計を提供するfreeeが、同じく家計簿やクラウド会計を展開するマネーフォワードに対して特許権侵害を理由とした『MFクラウド会計』の差止請求訴訟を東京地方裁判所に提起したとことが明らかになった。・・・freeeは2016年に入ってからもAIを用いた精度の高い自動仕訳機能で特許を取得したとしている。一方マネーフォワードは8月末に機械学習(Deepラーニング)を活用した勘定科目提案機能を発表している」。

 

まずはクラウド家計簿アプリから

中小企業や個人事業主に対し、上記のクラウド会計「freee」や「マネーフォワード」の導入が進んできています。どちらが安いか、どちらの自動仕分け機能が使いやすいか等は一長一短があるようですが、使うメリットは大きい気がします。気がしますではダメ! 自分で使ってみて確信すること。これが講師松島先生のメッセージです。私も時々、セミナーで講師としてお話しをすることがあります。いつも肝に銘じているのは、「聞いてきた話しをしたり、調べた話しをするのではなく、使ってみて実感した話しをする。これが最も聞いている人に響く話し」です。出入りするほぼすべてのお金をスマートフォン1台で把握できる消費者にとってもっとも身近なサービスの1つ、マネーフォワード家計簿アプリを明日からでも使ってみよう。これが、金融とITを結びつける「フィンテック」をわかる、最も確実な方法だと思います。