IoT化は顧客ファーストを目指す

時の言葉

・・・志向という言葉があります。意識が一定の対象に向かうこと。考えや気持ちがある方向を目指すことを言います。ビジネス、マーケティングの世界では顧客のことを、まず一番に考える、という顧客志向という言葉がよく使われます。小池東京都知事風に言えば、顧客ファーストです。

 

地方版IoT推進ラボ

地域でのIoTビジネスの創出を支援するため、経済産業省とIoT推進ラボは、平成28年6月10日より、地域におけるIoTプロジェクト創出を担う「地方版IoT推進ラボ」の募集を開始しました。北陸では、富山県、石川県、石川県加賀市、福井県が選定されています。石川県においては、「ものづくり産業等IoT推進研究会」が発足し、会員として製造業やITベンダーの団体(石川県情報システム工業会)などが会員となり、活動し始めているようです。

 

今野製作所のIoT化事例

先日金沢で、石川県情報システム工業会が主催する「IoTセミナー」があり、聴講してきました。セミナーは西岡法政大学教授と今野製作所のIoT化事例の話しです。特に興味深かったのは今野製作所社長の話し。IoTでつなぐものは、顧客。お客様から信頼してもらうため、お客様とつなぎ、進捗情報や納期をお客様から見えるようにする、というもの。今野製作所社のIoT化事例は、まさしく顧客ファーストです。

 

お客様に提供する価値の最大化

今野社長に資料提供をお願いしたメールの返信には「IT、IoTの最大の目的は、お客様に提供できる価値を大きくしてくこと。そのために何をつなげるかだ、などと考えながら、仲間と一緒に仕組み作りをしてきましたので、その点をご指摘いただけると、とても嬉しく励みになります! ありがとうございました」と。IoT化とは遅れている中小企業のIT化を促進し、お客様に提供する価値を最大化すること。今野社長の話しは、特段難しい話しでもなく、ビジネスの成功要因(顧客ファースト)にあらためて目を向けさせてくれる素晴らしいIoT事例のコト話しでした。