2045年の光と影は?

2045年問題

二つの法則を参考として数々の学者が、2045年ごろに人間の脳の能力をコンピューターが超えるということを提言し、世の中では、これが2045年問題と言われています。では二つの法則とは?ムーアの法則と収穫加速の法則です。

 

二つの法則

ムーアの法則は、インテルの創業者ゴードン・ムーアが講演、論文による内容をもとに作られたもので、集積回路上のトランジスタ数は「18か月(=1.5年)ごとに倍になるというものです。集積密度を性能向上に置き換えて考えると、半導体の性能は指数関数的に向上していくことになります。ムーアの法則は、限界といわれながらその壁を乗り越え、現在でも継続していると言われています。そして、今後の半導体の性能向上を予測する際の指標として広く用いられています。一方、収穫加速の法則とは、アメリカの発明家レイ・カーツワイルが提唱した、一つの重要な発明は他の発明と結びつき、次の重要な発明の登場までの期間を短縮し、イノベーションの速度を加速することにより、科学技術は直線グラフ的ではなく指数関数的に進歩するというものです。(以上wikipediaやその他情報を参考)

 

pepperと暮らす未来

ソフトバンクのpepper販売のホームページではpepperと暮らす家族の様子が描かれています。「pepperがやってきて、家族の笑顔が増える。夫婦の会話が増えたり、子供たちの勉強相手になったり、一人暮らしのおばあちゃんが元気になったり。・・・pepperとの暮らしにはさまざまな可能性があります。その可能性を一緒に育ててみませんか」。本体価格 198,000円。別の話題です。シャープの経営再建をめぐる台湾の鴻海精密工業とシャープの交渉。鴻海の郭台銘会長の発言「若手(40歳以下)社員の雇用は約束する」の発言に、中高年はリストラされる可能性も残されたことに、シャープ側は受入れ難しと。交渉の結果は不透明に。

 

2045年問題とワトソン

2月5日、石川県情報システム工業会臨時総会&新年互礼会での会長(Aさん)のお話しです。年末年始のご挨拶で、取引先の大手化学メーカーの経営者と会話すると、よく、2045年問題が話題になります。「IBMのワトソンを搭載した人型ロボットの売り込みが激しい。IT業界にいてITに詳しいAさん、何か気の利いた話はないですか」。問われたAさん、こんな話しをしたそうです。「ハワイアン航空のアカウント作成しようとすると、最終ステップで必ず人間しか区別できない風景写真を見せ、人間かロボットかを判断しています」と。まだまだ、ロボットの画像認識は人を超えられないというメッセージでしょうか。それにしても、遅かれ早かれ、2045年問題はやってくるでしょう。そのとき、人間とロボットはどのように共存しているのでしょうか。家ではpepperと暮らす未来が、仕事の現場ではワトソンを搭載した人型ロボットがシャープをリストラされた中高年の代わりをしているのでしょうか。2045年の光と影は?