動けば未来は見えてくる・・・

吉岡秀人

平和で豊かな国に、今を生きる私たち。久しぶりに頭をガツーんと殴られる思いをした本があります。吉岡秀人著『救う力』。動けないでいる人には圧倒的な力で迫ってくる本です。著者の名前を聞いた方は多いと思います。すごい信念を持ち、人のため、自分のため、本気で動いている人。吉岡秀人さんとは、・・・。紹介文を引用します。1995年からミャンマー、2008年からはカンボジアでも活動。2004年、国際医療ボランティア団体「ジャパンハート」を設立。海外では、医療活動のほか、視覚障害者自立支援活動、エイズや貧困のため人身売買の危険にさらされている子どもたちの保護と養育施設「Dream Train(ドリームトレイン)」の運営、災害孤児の養育支援、学校での保健事業、医師・看護師育成事業などを行う。国内では、医療者が不足している離島や僻地に看護師を派遣する事業、がんの子どもや家族を支援する「スマイル・スマイルプロジェクト」などを行っている。


人生の選択

人生の選択という章で吉岡秀人さんは、このように言っています。

「人生は選択の積み重ねだ。明確に意識していなくても、選んだ道と、選ばなかった道が必ずある。その繰り返しが人生だ。選んだ道が正しいかどうかは、すぐにはわからない。しかし、選択のあとに待っている負荷とリスクに、怖気づいてはいけない。選択の躊躇や先延ばしは、未来の可能性を一つづつ潰してしまう。たとえ力不足でも、いまの自分の選択こそ、可能性を広げるのだ」。


未来の自分

そして、未来の自分という章では、「多くの人がわかっていないことがある。今あなたが、何かの挑戦をためらっているとしよう。それは地上ゼロメートルから3000メートルの所を見上げて感じている感覚だ。しかし、もしあなたが、今挑戦を始めるならば、一年後は1000メートルの地点にいる。その場所から見る景色は、一年前と同じように、高く無理な挑戦と感じるだろうか。そうではないと思う。一年前の自分とは比べものにならないほど、あなたは1000メートル登った自信によって飛躍的に伸びた力がすでについているのだ。3000メートルの山を登ろうとするとき、今の自分の実力で、未来の可能性を判断してはいけない」。


動いた若きKさん

14年前、ITコーディネータ資格取得に挑戦した私。資格取得のための研修内容は、私にとって高くて困難な壁に想えたものです。まさしく高い何千メートルの山を見上げる感覚でした。そのときの私の実力で未来(今現在の私)の可能性を判断しなくてよかった、としみじみ思っています。東京に在住するWeb解析士マスターの資格を有するKさん。今、高き山を仰ぐ気持ちでITコーディネータの資格取得に挑戦です。7月4日から8月29日までの週末6日間、金沢での研修受講のため、東京から金沢まで新幹線でやってきます。吉岡秀人さんと同じような活動は、誰でも出来るとはといえないでしょう。しかし、自分の身の丈で人のため(間接的に)、自分のため、本気で動くことは出来ます。自分で動けない言い訳の壁を作らず、まず動いてみる。そうすれば、自分の未来が見えてくる。動く過程の中で、人のため、自分のためを実感できるようになります。若きKさん、頑張ってください!