トライアル&エラーでIT導入に成功する条件とは?

どれだけ使っていますか?

・One Drive

・DropBox

・Google Drive

・Yahoo Box

・Evernote

・Jimdo

・Cybouzu Live

・Facebook

・twitter

・LINE

これらはすべて無料のクラウドサービスです。皆さんはどれだけ使っていますか?自分で使ってみて、会社の業務に活かそう! 先日、こんな趣旨のセミナーをふくい産業支援センターで実施しました。 

GoogleDriveフォームの活用

最近はセミナーなどの受講申込みは、Web(ホームページ)から申込む方法が多くなっています。これには大きな理由があります。主催者の手間が省け、セミナー運営に大きなメリットがあるからです。Webからの申込み情報は、スプレッドシート(Excelシート)にデータとして蓄積され、一覧表として表示できます。この一覧表をセミナー当日の受付表として使ったり、セミナー後の受講者へのメールでのフォローアップに効率よく活用することも可能になります。ふくい産業支援センターでのセミナーでは、GogleDriveのフォーム機能とJimdoホームページを使って、ホームページ上に簡単なセミナー受付用ページを作成する演習を組み込みました。フォーム作成からホームページへのコード埋め込みまでの方法とスクリプトは、下記のとおりです。


Web申込みツール

1.フォームの作成

・GoogleDriveの新規メニューから「Googleスプレッドシート」を選択

・ツールメニューから「フォームを作成」を選択

・フォーム編集画面が開いたらタイトル名を入力

・タイトル名=FISCクラウドセミナー2015V2

・入力画面を作成

 →確認ページには初期状態は「回答を記録しました」になっている。

 →これを「申込み、ありがとうございました!」に変更

・フォームの送信をクリックして保存

・フォーム編集画面を閉じる

・スプレッドシート画面に戻る。

・1行目にはフォームで設定した項目名が表示される。

2.スクリプトの作成

・スプレッドシートのツールメニューから「スクリプトエディター」を選択

・スクリプトを作成⇒空のプロジェクトを選択

・スクリプトを貼り付ける

・2行目のメールアドレスを自分のアドレスに変更

・フォローピーディスクマーク(保存)をクリック

・名前を付けて保存(FISCクラウドセミナー2015V2)

・スプりプトエディターは開いたままにしておく

3.トリガーの作成

・トリガーマークをクリック

・「現在のプロジェクトのトリガー」の・・・今すぐ追加・・・をクリック

・実行は「mySendMail」を選択

・イベントは「スプレッドシートから」「フォーム送信時」を選択

・保存ボタンをクリック

・承認を求まられるので、そのままOKボタンをクリック

4.動作確認

・スプレッドシートのツールメニューから「ライブフォームを開く」を選択

・表示されたフォームに適当な値を入力して送信ボタンをクリック

・「申込み、有難うございました」の確認画面が表示

・画面を閉じる

・スプレッドシートの画面に戻る。

・先ほどフォームから入力した値が自動記録されていることを確認

・担当者と申込者宛てに【申込完了】のメールが送信されているのを確認

5.ツールの実行(ホームページへのコードの埋め込み)

・スプレッドシート画面「フォーム」メニューから「フォームを編集」を選択

・フォーム編集画面の「ファイル」メニューから「埋め込む」を選択

・IframeコードをコピーしてJimdoの部品「ウイゼット/HTML」に貼り付け

・フォームが表示される


function mySendMail(e) {

  var mail_bcc = "k21yokoya@gmail.com"; //担当者

  var name = e.namedValues["お名前"];

  var company = e.namedValues["会社名"];

 var yakushoku = e.namedValues["役職"];

  var mail_to = e.namedValues["メールアドレス"];

  var subject = "【完了申込のお知らせ】";

  var body = company + "\n" + name + "様\n\n";

  body = body + "この度は申し込みいただき、";

  body = body + "ありがとうございました。\n\n";

  body = body + "当日、お待ちしております。\n\n";

  body = body + "クラウド活用セミナー事務局\n";

  MailApp.sendEmail(mail_to, subject, body, {bcc: mail_bcc}); }

中小企業にとってのIT化のアプローチ

ゴールを設定し、ゴールに向かう道筋(要求事項)を定め、設計書(要件定義書)を作成する。そして設計書にもとづき、道筋の工事(プログラミング)を行う。しかし、クラウドの普及にともない、IT導入のプロセスが変わってきています。トライアル&エラーです。費用をかけずに、まずやってみて、効果を確認する。この繰り返しで、一定規模のシステムを作ることができるようになりました。クラウドサービスを自分で使ってみて、会社の業務効率化にどのように活用できるかを考える。そして上手く活用して業務に取り入れることは、中小企業に適したIT化のアプローチです。しかし、このようなトライアル&エラーをしながらのIT導入は、IT化の目標があり、課題やどのような経営効果を目指すのかが明確化されていて、成功します。このことはIT導入のプロセスが変わっても、不変なことです。