独立・創業のスタートアップに成功するには？

独立して1年目のITC

二つのイベントから独立・創業のスタートアップに成功する重要成功要因（CSF）について考えてみたいと思います。一つ目のイベントは、1月28日に東京で開催されたITコーディネータ協会がウェブ解析士協会と提携した記念事例勉強会です。セミナーでは、ITCとWeb解析士それぞれ2名から、活動事例紹介がありました。ITC2人目の活動事例として、独立して1年目の山本ITCから「独立系ITCとしてのスタートアップ」と題した話しが、私にとっては、大変興味深いものでした。通信キャリアに在籍20年。ITCの資格を取得し、退職。独立して1年目にして、自立の目途がたってきたと。彼が独立することを決心させたのは、身近にビジネス志向のITC届出組織（千葉IT経営センターやITコーディネータ多摩協議会）があったこと。そして独立後、千葉IT経営センターの独立ITCアカデミーを受講したことによって、独立することに自信が持てたこと。独立後は、入会したITC届出組織やITCのつながりを活かし、地域の支援機関とのビジネスに参加できたこと。山本さんの話しは、Web解析士の資格を取得し、独立・創業を考えている方に勇気を与えた話しだったと思います。

石川県の創業スクールのコンセプト

二つ目のイベントは、国が推進する地域創業促進支援事業の創業スクールです。昨年12月、石川県の創業スクールの講師として関わりました。石川県の創業スクールのコンセプトは、「すぐに実践、小さくスタート、大きく育てる」です。創業スクールで学んでもらうのは、下記の3つのテーマです。

①創業マインドとは？

　～迷わずずっと続けるための指針～

②ずっと買ってくれるお客様はどこにいる？

　～製品を商品にする前に、お客様のことを考えたものことづくり～

③明日からのお金どうする？といわないための収支計画づくり

３つの重要成功要因（CSF）

この二つのイベントをとおして独立・創業のスタートアップに成功する３つの重要成功要因（CSF）が見えてきました。

１．途中で腰折れしない強い独立・創業マインド

２．人のネットワークを活かした積極的な行動

３．綿密な収支計画

半歩踏み出し、動きながら実現する

人は保守的な生き物です。変わることを恐れ、現状を維持しようとします。従って、自分を変えるには大きな勇気が必要になります。独立・創業とは、自分を大きく変えることです。石川県の創業スクールのコンセプトは、「すぐに実践、小さくスタート、大きく育てる」です。勇気を持って半歩踏み出し、動きながら３つのCSFを一つ一つ実現する。これが独立・創業のスタートアップに成功するには？　の答えでしょうか。