落語のまくらに学ぶ

新年会に落語家を呼んで、落語を鑑賞

福井県のITコーディネータが集まった組織はNPO法人福井県情報化支援協会(通称ITC福井)といいます。今年のITC福井の新年会は、アマチュア落語家 葵亭真月さんをお呼びし、落語を鑑賞します。例年は、世間話やITコーディネータ活動に関連する話しを肴に、お酒を飲む新年会ですが、今年はちょっと嗜好を変えました。新年会の冒頭に、落語を聞きます。なぜなんでしょうか。まくらがキーワードです。


プレゼンのつかみと落語のまくら

実際のビジネスの場においては、プレゼンの上手・下手は仕事の上で大きな差がつきます。プレゼンは最初に「つかみ」を入れ、本体に入っていきます。このつかみは落語では「まくら」と言われています。このつかみで顧客の心をつかむことできれば、スムーズにプレゼンに入っていくことが出来ます。ITコーディネータは常日頃、セミナーや研修などで話をしたり、お客様にプレゼンをする機会が多いものです。そうだ、来年(研修当時)の新年会に私の知っているアマチュア落語家を呼ぼう! ITC福井の会長Tさんと決めました。


二つ目 立川志の春

NHK「ためしてがってん」の司会者は落語家の立川志の輔。志の輔師匠の3番目の弟子に立川志の春さんという二つ目の落語家がいます。1月22日のITC福井の新年会に落語を聞くというタイミングに『あなたのプレゼンにまくらはあるか?落語に学ぶ仕事のヒント』(立川志の春著)を書店で見つけました。今回の新年会の企画にピッタリの本です。著者はアメリカ留学から三井物産へ入社した元サラリーマン。彼は著書の中で言っています。もっと早く落語を知っていれば、もっと仕事ができたのに、と。


葵亭真月

落語を聞くと、いつも思います。どこまでがまくらか、いつ本題に入ったのかわからず、いつのまにか演目の世界に引き込まれてることを。落語家はまくらを話しながら、今日のお客様は何を求めているか当たりをつけ、語る内容とお客様の頭の中をリンクさせる。そして本題に入っていく。ビジネスの場でのプレゼンや講演でも全く同じです。1月22日の新年会は、アマチュア落語家の葵亭真月さんの落語を聞きます。どんなまくらを話し、本題に引き込んでくれるのか、楽しみにしています。