失敗事例に学ぶ創業スクール

中小企業庁地域創業促進支援事業

中小企業・小規模事業者は、地域の経済や雇用を担う重要な存在である一方、中小企業・小規模事業者数は年々減少傾向にあります。こうした中、国の「日本再興戦略」にもとづき、平成26年度から地域創業促進支援事業が動き出しました。地域における創業者数の増加、ひいては上記目標を達成することを目的にしています。核となる事業は、創業に必要な財務・税務等の基本的知識の習得やビジネスプランの作成支援を行う創業スクールです。


「リボーン・ケースメソッドいしかわ創業スクール」

本事業の石川県の会場として、12月6日より土・日を使った5日間、「リボーン・ケースメソッドいしかわ創業スクール」がスタートしました。前半の2日間、講師を務めます。本スクールは、テキストを用いたレクチャーではなく、ケース教材を用いた参加型のディスカッションを中心に進めていきます。ディスカッションをとおして、起業に欠かせない様々なマネジメントポイントを、参加者が自力で発見していけるようにするのです。この授業方法は「ケースメソッド授業」とよばれており、世界中の実務家教育機関で積極的に採用されています。


受講者のバックグラウンド

参加者は7名。週末起業から本格的に創業を目指そうとしている方。大学院で学びながら、ITを活用して創業を計画している方。父親の会社で働いているが、事業継承を考えている方。地元ホテルに勤務しているが、自分に合ったビジネスを創業したいと考えている主婦の方。自然療法の分野で創業したいと考えている専業主婦の方。会社経営をやっている親の影響を受け、週末起業を経験して本格的に創業を目指しているサラリーマン。サラリーマン人生に飽き足りなさを感じ、脱サラして創業を考えているサラリーマン等、いろいろなバックグランドを持っています。


失敗事例に学ぶ

本スクールで採用したケースは、経営理念・創業者の想いを早期に実現しようとし、スタートアップにつまづき失敗したケースです。時間軸を意識し、経営の課題を一歩一歩実現しながら最終ゴールを目指す。リボーン・ケースメソッドいしかわ創業スクールのコンセプトは、「すぐに実践 小さくスタート 大きく育てる」です。日本は欧米と異なり、創業のスタートアップに失敗すると、リターンマッチは不可能です。ゆえに、創業のスタートアップは非常に重要です。受講者の皆さん、失敗ケースに学び、創業のスタートアップに是非成功してほしいと願っています。