言葉の重み、言葉の力

安倍総理 

 日本のリーダー4名の言葉を紹介し、言葉の重みと言葉の力を考えてみようと思います。突然降ってわいた師走の総選挙。まずは、11月21日アベノミクス解散のときの安倍総理の言葉です。「本日、衆議院を解散いたしました。この解散は、アベノミクス解散であります。アベノミクスを前に進めるのか、それとも止めてしまうのか。それを問う選挙であります。連日、野党は、アベノミクスは失敗した、批判ばかりを繰り返しています。私は、今回の選挙戦を通じて、私たちの経済政策が間違っているのか、正しいのか、本当に他に選択肢はあるのか、国民の皆様に伺いたいと思います」。


小泉元総理

 次は、安倍総理の言葉で連想する、2005年8月8日、郵政民営化解散のときの小泉総理の言葉です。「国会の結論が郵政民営化必要無いという判断を下された。私は本当に国民の皆さんがこの郵政民営化必要無いのか?国民の皆さんに聞いてみたいと思います。云わば今回の解散は郵政解散であります。郵政民営化に賛成してくれるのか、反対するのか、これをハッキリと国民の皆様に問いたいと思います」。


鳩山元総理

 そして3番目は、今日のネットニュース「鳩山元首相、韓国で反日講演か!? 歴史的事実踏まえず朴政権の代弁者に」から。鳩山由紀夫元首相が19日、韓国・釜山での講演で、安倍晋三首相の対韓、対中外交を批判していたうえ、慰安婦問題で日本政府の謝罪と補償を求めたと、韓国・ハンギョレ新聞(日本語電子版)が報じた。国民を失望させた民主党政権の中心にいた人物の仰天発言だけに、与野党激突の衆院選への影響も十分考えられる。事実上の選挙戦に突入した民主党を震撼させそうだ。


坂根コマツ相談役

 最後は、コマツのV字回復を成し遂げた、現コマツ相談役坂根正弘氏の言葉。著書『言葉力が人を動かす』の中で、著者がはじめにで語っている言葉です。「言葉力とは、リーダーの言葉によって多くの人を本当に大事な問題に気づかせ、そちらに向かせ、そして彼らに汗と知恵を出してもらう力のことである。そのためには、正しい道を示し、理解・納得してもらい、モチベーとする必要がある。もちろん、どんな言葉で、どう語るかは重要だ。信用してもらうためには、”見る”(事実を見る、本質を見る、対局を見る)ことと、”実行する”(言行を一致させる)ことをセットで考える必要がある」。12月の選挙は、リップサービスと無責任を看破し、坂根さんのような、言葉の重みと言葉の力を持った方を選びたいものです。