古希を前にしたリスタート

2014年8月1日、私にとってはリスタートの日になりました。経営者はいろいろな困難を乗り越え会社を経営し、ゴーイングコンサーン(経営継続)を図っていきます。会社を創業・起業してから倒産せずに、経営し続ける割合は、企業生存率と呼ばれています。それは意外なほど小さい。設立5年で約85%の企業が廃業・倒産し、設立10年以上存続出来る企業は6.3%。設立20年続く会社は0.3%。設立30年続く会社は、0.025%。私も創業・起業してから期を重ね、今年で13年目。生存率でいえば、6.3%。倒産せずに存続した100社の内の約6社の一つなのです。

 

 前の会社は取締役を解任され、辞めることになった。自分で会社作って食っていくしかないと腹をくくり、システム開発要員1名を確保しつつ、その年の7月(2002年7月)創業した。遅れて9月、パソコン研修インストラクター4名が私の後を追うようにして前の会社を辞め、社員に加わった。9月6日にはメルパルク金沢の部屋を1日借り、パソコン研修事業の計画つくりの合宿。厳しいスタートに対する社員との意識共有。将来の明るい目標の設定。自分たちで仕事環境を作り上げ、結果を出すんだ!高揚した気持ちで一杯だったインストラクターの女性社員たち。

 

 それから数年、前の会社からシステム開発要員が加わり、社員も増えた。毎期、決算は黒字。福井市に合同会社を設立して売上分散を図り、簡易消費税業者となり、節税対策を考えほど余裕ができた。しかし良い時は長く続かない。2008年に起きたリーマンショックによる大不況の影響をもろに受け、このとき以降、システム開発要員の半数が仕事の無い状態が続く。雇用調整助成金を毎月支給されながら、じっと景気回復、仕事の案件が出てくるのを待つ日々。この間、資金繰りは悪化。銀行借り入れが膨らむ。眠れない日や、途中で目が覚める日が・・・。辛かった!

 

 ようやく銀行借り入れ返済の目途(完済が近づく)がたち、経営も安定してきた。しかし、これまで前の会社を辞め私についてきた社員に対し、世間並に待遇面(給料他)で報いてやることは出来なかった。しかし、これからは出来るようになる。数年間かけて徐々にしていこう! それだけでなく、会社の発展的な承継も考えないと、社員の将来に対する不安を払しょくできないだろう。日々、こんなことを考えていた。そんな或る日、富山の取引先の担当者から「横屋さん、会社どうするの?」唐突に聞かれた。

 

 そんな或る日から話は急進展し、8月1日を迎えました。私の会社と富山の取引先は、業務・資本提携をしたのです。ナレッジ21の全株式を買い取ってもらい、富山の取引先の子会社になりました。私は代表権を降り、会長として、引き続き、富山の親会社とナレッジ21の業務拡大のため、働くことになります。気力、体力が続く限り。古希を前にしてのリスタートです。

 

*ホームページを更新しました。数日後、下記のURLはhttp://knowledge21.jp にドメイン移行します。

http://k21-nsft.jimdo.com/ 

 

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コメント: 1
  • #1

    N (月曜日, 04 8月 2014 10:03)

    真にひゃぁーです・・・ボケ老人の僕にとっては・・・
    君がどのような人生を送ってこられたか詳細は存じませんが・・・
    社会の公器として社員の方に有用な存在・・・続くこと念じます
    それにしても暑い毎日 新たなこと踏み出せないボケじいさんの戯言でした