どこに相談すればいいのだろうか?

案外あるようでないのが、Facebook、twitter、LINE等のSNS(ソーシャルネットワークシステム)のお困りごとに対する一次相談窓口です。先日、福井放送の記者から取材(電話とメールにて)を受けてわかったことです。記者からは4つのことについて聞かれました。下記は、それに対して私が答えた内容です。

 

①SNS(facebook・LINE・twitterなど)のメリットとデメリット 

<私の回答>

メリットとしては、Facebookは友だち同士のコミュニケーションをさらに蜜にできること。グループ間での情報交換、イベントの広報、友だちの投稿をシェアすることによる情報の拡散等、これまでにはないコミュニケーションツールとしての使い勝手の良さ。LINEはリアルタイムでコミュケーションできるツールで、スタンプで感情表現でき、若者の心をとらえている。twitterは匿名で手軽に情報発信と情報の拡散ができるメリットが大きい。

一方、デメリットとしては、人とのコミュニケーションがネットでのSNSに過度に依存することによりリアルでのコミュ二ケーションを省略しようとすること。結果、Face to Faceのコミュニケーションが苦手となり、ネットへ引きこもりになること。ネット上に個人の情報が漏れ漏れになる(個人情報が丸裸にされる)こと。

 

②SNSを利用してトラブルに巻き込まれるケースが増えているがそれはどうして?

<私の回答>

SNSの仕組みを理解していないこと。友だち同士でのコミュニケーションにも他人が入ってくることもあることを知らないこと。SNSを運営している企業は、利用者を増やすことによって広告収入や有料アプリの売上で事業を行っている。そのため、利用者のセキュリティは最優先の課題ではないことを知らないこと。

 

③SNSを利用するときに気をつけること、やってはいけないこと

<私の回答>

誹謗中傷したり、不快な内容、写真などを投稿しない。 投稿の共有範囲を限定する。例えばFacebookでは友だちに限定。Facebookでの友だちリクエストには注意する。原則、実際に会って知っている人だけに友だちリクエストの承認を与える。LINEでは自分のIDを絶対提供、露出、公開しない。スタンプがもらえるサイトにはご用心する(IDの提供を要求しているから)。初期設定を変更し、自動的に電話帳登録の人同士が自動的に繋がるのを防止する。自分の個人情報は提供しない。アプリを使用する条件として、個人情報等へのアクセス許可を求めるサイトにはご用心!スマホやデジカメで撮った写真にはGPS機能によって位置情報が付いている。写真を投稿するときには、自分が居る場所を公開していることを知ること。最悪、ストーカーされることも・・・。SNS上に紹介されるアプリケーションには手をださない(クリックしない)。よからぬサイトに誘導される恐れあり・・・。

 

④SNSを利用したトラブルで最近多いもの

<私の回答>

最近特に話題になっているのはLINEによるトラブル。特に、中高校生に広がっている。LINEによる「いじめ」、殺人事件へ・・・。

SNSで知り合った人との交際の強要。女になりすました男による女性に対する裸の写真の要求 。SNSで知り合った女性同士、何でも相談する仲になり、「自分のおっぱいが小さい」悩みを相談をするようになり、相手の女性から裸の写真を送ることを言われ送ったところ、女性だと信じていたSNS友だちが男だった。その後は裸の写真をネタに付き合いを迫られる)。

ワンクリック詐欺に反応した中学生。アダルトサイトに誘導され、暴力団を名乗る男から高額の料金を請求され、怖くなって支払いのため店でのひったくりを繰り返し、逮捕される)。

 

 取材に対し、最後に私からのメッセージとして次のようなことを伝えました。「中学生向けへのメッセージですが、大人にも当てはまることです。おなかが痛くなったときどうしますか? 先生や家族に言う、そして医者に行って治療する。では、ネットで困ったことが起きたらどうしますか? 先生や家族に相談する、そして適切な窓口で対応してもらう。適切な窓口とは、技術的なことは専門家(福井県情報化支援協会のITコーディネータ)へ。ネットショップでのトラブルは消費者センターへ。怖い事件に巻き込まれそうになったら警察へ」と。回答しながら、SNSのお困りごとに対する一次相談窓口はどこにあるのだろうかと・・・。福井県情報化支援協会はITに関する専門家集団ですが、ボランティア的に個人のお困りごとに対応する組織ではありません。県の知り合いに聞いてみましたが「うんー・・・」と考え込んでいました。民と官の中間に位置する公の組織(例えばボランティア的なNPO組織)が必要な気がします。

 

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