時間泥棒パズドラを楽しく遊ぶために

「スマホゲームにご用心! 時間泥棒パズドラを楽しく遊ぶために」。これは福井県の大飯中学校で行う、中学生対象のセミナーのタイトルです。教頭先生からは、「LINEについて、安全な使い方」の指導セミナーをして欲しいとの依頼でした。今スマートフォーン(以下、スマホ)はものすごい勢いで中高生に普及しています。普及の背景にある、スマホゲームとLINEの存在を無視できません。スマホゲームやLINEを安全に楽しく使うためには、まずはスマホの安全な使い方の知識を持つ必要があります。


 スマートフォーンを安全に使うためのポイントはいくつかあります。端末ロックは必須です。比較的新しい方式ですが、パターンでロックする方式が最も安全です。しかし指でパターンに沿って画面をなぞるため、指の脂などがパターン軌道に残り、パターンを推測されやすいという欠点もあります。最も一般的なロックは暗証番号やパスワード設定方式です。この方式を使うときは、推測されやすいい暗証番号やパスワードを避けるということです。その他、以下のような安全対策が必要となります。

1.スマートフォンをアップデートする

2.信頼できる場所からアプリケーションをダウンロード

3.セキュリティソフトを導入する


  今、子供も大人も夢中になるスマホゲーム「パズドラ(パズルドラゴン)」の課金、特に未成年への課金が大きな社会問題になっています。親のクレジットカードを勝手に登録し、ゲーム内のアイテムを過剰に購入した結果、親のクレジットカードに大きな請求がくる。このような結果を招く一つの要因に、携帯電話ゲームとスマホゲームの課金の違いがります。携帯電話ゲーム(Webアプリ)は、基本的に、インターネットに接続しながら利用します。課金・決済システムは携帯電話会社が管理しますので、年齢の認証があり、年齢別の上限額は規定されています。一方、スマホゲーム(ネイティブアプリ)は、Appleが運営するAppStoreやGoogleが運営するGooglePlayよりダウンロードして利用します。課金・決済システムはAppleやGoogleが管理し、年齢の認証もありません。そのため未成年者が購入できる有料アイテムは、いわゆる青天井になっているのです。


 私の孫(小学校6年生)が夢中になっているのも「パズドラ」です。私の家に遊びにくると、必ず私のタブレットでパズドラをやります。単に、モンスターと一緒にパズルの力で世界中のダンジョン(洞窟)を冒険し、「伝説のドラゴン」を見つけ出すゲームですが、やってみるとわかります。私もやってやってみましたが、大人も夢中になれる、よくできたゲームです。しかし夢中になると、時間を盗られる泥棒ゲームです。そして有料(1個85円~)の魔法石も必ず欲しくなるのです。魔法石を使うことによって、モンスターを強くし、伝説のドランゴンに近づけるからです。しかし、ご用心、子供が購入するアイテムは誰かが支払うのです。子供の時間も奪い取り、親のお金も消費するゲーム。親には、スマホゲームについての知識を持ち、子供と話し合ってルールを作り、楽しく遊べるようにする努力が必要です。