崩壊するプロトコル

金沢から、能登半島への玄関口 七尾、和倉温泉に向かう電車はJR七尾線といいます。仕事で七尾市に行くとき、よく利用します。今日のブログは、先日、この七尾線で遭遇した、私にとって不愉快な出来事についてです。金沢駅にも数駅と近くなった頃、中津幡駅から下校の女子高校生が乗り込んできました。ここからです。


 相対する座席に同じ方向に向いて座った女子高校生二人。靴を履いたまま、足を前の座席に投げ出し座ったいるではないか。おっと、その姿に唖然とした私は、思わずあまりにマナーの悪い女子高校生に注意しました。「座席が汚れるではないか!」と。注意しても、謝りもせず、こちらを睨む。あ~、どうなってるんだこの子たちは・・・。だいぶ躊躇しましたが、学校に電話しました。先生も情報提供に恐縮し、事細かにそのときの状況を私に聴いていました。さあ~、学校ではどのように生徒たちに指導、躾をするのでしょうか。


 コンピュータ、ネットワークの世界ではプロトコルという言葉が使われます。ネットワークを介してコンピュータ同士が通信を行う上で、相互に決められた約束事や通信手順、通信規約などを言います。例えれば、人間同士が意思疎通を行う場合に、どの言語を使うか(日本語か英語か)、どんな媒体を使って伝達するか(電話か手紙か)を約束事、プロトコルと決めておかないとコミュニケーションできません。英語しか使えない人と日本語しか使えない人では会話ができません。これは、お互いが持つ約束事、プロトコルが異なるからです。

 

 この時期、多くの企業では新入社員が職場に配属され、職場の先輩や上司のもと、OJTでビジネスマン(ウーマン)としての第一歩を踏み出した頃でしょう。「こんなこともわからないのか!」「ビジネスマナーがなってないな!」なんて先輩、上司の嘆き、愚痴が聞こえてきそうです。注意しても謝らない先ほどの女子高校生、先輩や上司が嘆き愚痴る対象となっている幾人かの新入社員。基本的なプロトコルが崩壊しているのです。人間としての基本的なプロトコルが崩壊してしまうと、周りが教えようと思っても全く噛み合いません。しかし諦めず勇気を持って誰かが教えないと、おかしな国になってしまいます。心配し過ぎでしょうか・・・。