ネット社会に生きる、一つの考え方

6秒ビデオに世界わくわく。「6秒ビデオ」に世界のネット利用者が熱狂している。火をつけたのは米国ツイッターの子会が1月末に開始した「Vine(ヴァイン)」。スマートフォン(スマホ)のiPhone向け動画共有サービスで、6秒しか撮影できないが、操作を含めて10秒後には投稿できる手軽さがヒットの理由だ。写真感覚で撮る動画の楽しみ方として普及しそうだ。2月16日に日経に掲載された記事です。24時間、いつでも、どこでも、無料で好きなだけ通話やメールが楽しめる新しいコミュニケーション・ネットサービスとして、爆発的に普及したLINE(ライン)のようになるのでしょうか。


 最近のネット社会の動向をビジネス面、生活面で俯瞰してみると、いくつかの特徴的なことがあります。(1)テレビ、新聞等のメディアが発信する情報よりも、TwitterやFacebook等のソーシャルメディアの口コミ情報を信頼する。従って、広告はテレビ、新聞等のメディアから、Google Adwards、Facebook広告等のネット広告の時代へ移っている。(2)営業マンのいない中小企業にとって、ホームページやソーシャルメディアを活用するWebマーケティングは、営業マンとして大きな役割を果たす。(3)従来の携帯電話(ガラケイ)からスマートフォーンへの機種変更の大きな流れ。ビジネスでは、パソコンからタブレット端末の活用へ。(4)テレビを見ない若者、車を所有しない若者の消費は、人との繋がりのために消費する方向へ変化している。(5)ソーシャルメディアの中でも、Twitter、Facebook、LINEは今後も普及が加速。Vine等の多くの新しいソーシャルメディアが出現。


 『ソーシャルメディア白書2012』は、「日本におけるソーシャルメディア利用の現状」をテーマに、ソーシャルメディアが日本においてどのように活用されているのかを「認知率」「利用率」「経験率」「利用意向」など、興味深い調査をしています。以下、ホームページ「Web担当者Forum」からの記事です。2ちゃんねるといえば、日本のインターネットに対する高い影響力で知られています。しかし、先日刊行された『ソーシャルメディア白書2012』が実施した10,715人へのオンライン調査では、TwitterとFacebookの認知率はそれぞれ96.4%と87.4%で、2ちゃんねるの85%を上回るという結果が出ました。TwitterやFacebookといった近年話題のソーシャルメディアは、一般消費者の間でも、2ちゃんねるを超えるほど知られる存在になったようです。・・・高い認知率とは対照的に「利用しているか」や「利用経験があるか」を問う「利用率・経験率」については、TwitterとFacebookの数値は大きく低下しました。各ソーシャルメディアサービスに対する一般的な認知率は非常に高いものの、実際に利用するユーザーは依然として一部にとどまっていることが明らかになりました。利用率・経験率が最も高かったのはYouTubeで、7割以上(73.1%)が利用経験をもち、ほぼ同等の比率(66.7%)が現在も利用しています。それに対して、認知率では最も高かったTwitterの経験率は32.2%、利用率は28.8%となり、全体の4分の1から3分の1程度にとどまりました。主要コミュニケーションサービス(コミュニケーション性の高い6つのソーシャルメディア群:Blog、Twitter、mixi、Facebook、GREE、mobage)の中では最も利用割合の高いBlogでさえ、経験率は40%に届かず、利用率も32.7%にとどまる結果となりました。


 2月17日が誕生日である長女は、40歳となります。週数回、自宅でパン教室を開き、その合間にバレー(踊るバレー)を習っている2児の母親である長女は、とにかく忙しい人です。彼女には、同年代の多くのお友達との付き合いがあるようです。昨日、彼女といろいろな話をする中で、Facebookなどのソーシャルメディアの活用についての考え方を聞いてみました。「人との良好な繋がり方は、顔を合わせてのコミュニケーションが大事。ネットでのコミュ二ケーションは誤解を生ずる。だからFacebookはやらない。ネットからの情報収集や買い物はパソコンからで十分。スマホやタブレットを持ち歩いて、いつでもどこでも情報を収集したり、ネット注文する必要性は感じない。ブログは、人に読んでもらいたいというよりも、自分の備忘録としてやりたい」。周りの友達に引っ張られる、疎外感から逃れたい。そんなことから無縁の彼女の姿勢は、ネット社会に生きる小市民の一つの考え方だと思います。