東京人と地方人

久しぶりに東京の総武快速線で通勤地獄を味わいました。何年か前、中央・総武線に乗ったときの通勤電車の混み具合いに驚いた私でしたが、先日東京で味わった総武快速線は、まさに地獄の通勤電車でした。千葉方面に先へ先へと伸びる東京都心への通勤ゾーン。数分間隔で運行するダイヤでも追いつかない通勤地獄。しかたないと諦め、我慢しながら通勤しているのでしょうね。


 今朝のNHK番組が取り上げていました。保育園、幼稚園児の私語がうるさい! 園内でしか遊ばせない、窓は締切、園児の声が外に聞こえないように防音も施す。送り迎えは、母親と園児は一言も喋らず帰宅する。それでも、近所からのクレームが無くならない。挙げ句の果てには、訴訟も・・・。今、東京都内では保育園、幼稚園の騒音が問題になっているようです。なんだか、地方に住んでいると、ピーンとこない話ですね。


 次は、地方、福井でのお話です。今週の月曜日、日本経済新聞北陸経済欄のコラムに福井支局長が書いていました。「・・・東京など大都市では禁煙・分煙が徹底しており、路上では多くの地域で禁煙が進み、1日中たばこの匂いをかがずにすむ。福井は飲食のお店での喫煙も野放しのうえ、路上喫煙にも頻繁に出くわす。県の男性の喫煙率は29%と全国最低だそうだが、実感はわかない。・・・」。福井県の施策にも問題ありとして、取り組みの遅れは、”誰かがやってくれるまで動かない”福井県民性にあるのではないだろうかと。私も同感です。同じ地方でも、お隣の金沢市では、中心市街地での路上喫煙、吸殻ポイ捨ては条例で禁止となりました。我が街、福井市はお寒い状況ですね。


 東京は全国から人が集まる街、地方人の集積地。しかし、東京に3代住み続ければ、東京人と言うようです。この東京人と地方人(福井県民)の生活環境と意識の違いをあらためて実感した1週間でした。過度に大きい人口密度の中で、多くのストレスを受けながら我慢と知恵を出しながら生活している東京人。一方、人が疎らで何事も歩のゆっくりとした地方。「そんなにキリキリしなさんな!」そんな意識を共有させられながら生活する地方人。地方人の私は、「誰かがやってくれるまで動かない」状況に、田舎だな!と思いながら、これからも地方で生活していきます。