中高年にとってのFacebook・・・

遠隔操作ウイルスによって犯罪人にされる恐怖。最近の衝撃的なニュースでした。この事件について日本ネットワークセキュリティ協会は専門家の立場から、今一度、企業も個人も下記のようなセキュリティ対策を確認してほしい、と呼びかけています。(1)出所不詳のソフトやアプリをダウンロードしない。(2) ウイルス対策ソフトを入れて、最新の状態にする。(3)企業も他人事ではない、改めて(自社のセキュリティ環境を)見直す。インターネットの世界には、このようなセキュリティのリスクは必ず存在します。しっかり対策を施し、積極的に使いましょう。私の考え方です。最近中高年の方が積極的に活用しているFacebookについて、Facebookの使い方と負の面をいろいろな記事を引用しながら書いてみます。


 コムニコとニフティがは2012年2月13日に共同で実施したFacebook 利用状況調査結果です。「Facebook を積極的に活用しているのは40代、50代の中高年層で、インターネット上の知り合いとのコミュニケーションや、企業・ブランドの Facebook ページを利用した情報収集に活用していることが分かった。Facebook の閲覧の動機は”リアルな友人とのコミュニケーション”がどの年代でも最も多く、特に20代~40代前半は70%以上となった。しかし年代が高くな るほど”リアルな友人とのコミュニケーション”の割合は低くなり”ネット上の知り合いとのコミュニケーション”の割合が高くなっている。”ネット上の知り 合いとのコミュニケーション”は、20代~40代が20%台なのに対して50~54歳は32%、55~59歳は35%、60~64歳は31%で、高い年代 ほどインターネット上の知り合いと積極的にコミュニケーションを取っていることが分かる」。


 元「ピンキーとキラーズ」で歌手の今陽子さんが出版した本、『60歳からのフェイスブック ~今からはじめるソーシャルライフ~』の紹介記事からの引用です。「フェイスブックというコミュニケーションツールに、自身の人生をもっと楽しく、豊かにしてくれる可能性を感じた、と言う今さん。この本の中では、還暦を過ぎてもいきいきと若々しくデジタルライフを楽しむ彼女が、”インターネットはよくわからない”、”フェイスブックは怖い”などと思いがちな中高年の方々に向けて、ご自分の体験を通してフェイスブックの大人の楽しみ方を紹介しているそうです。今から6年前の54歳になったころ、初めてパソコンとインターネットを始めたという彼女。それまでは全くのアナログ人間だったそうですが、仕事やプライベートで活用するうち、デジタルライフの魅力にハマった様子。そして、60歳になった今年の春からフェイスブックを始め、知人のミュージシャンや海外の友人のほか、多くのファンとも交流しているのだとか」。


 神戸新聞NEWS(2012年10月6日)より引用します。「パソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)などを使う中高年世代のITライフが様変わりしつつある。若者や働き盛りの世代が中心だった交流サイトFacebookを使ったり、家計の管理などにパソコンを活用したりと、ライフスタイルに取り入れる流れが進む。社会保障制度が揺らぎ、将来への不安が高まる中、ITを老後を支える道具ととらえる意識が芽生えているようだ。実名や肩書を明かした上で、写真や文章を投稿して交流するFacebook。国内利用者は1千万人を超え、うち50歳以上は約1割とされるが、関心は高まっている。・・・同市垂水区の主婦(56歳)は昨秋、友人の勧めでフェイスブックを始めた。タブレット端末iPpadやスマートフォンで、愛犬の様子や、好きな車の話題を写真付きで発信している。年齢を重ね、外出の機会が減ってきたという主婦。”家にいながら広く情報を得たり、遠くの友人と交流できたりするのが楽しい”。こうした使い方について、原山さんは”細かく日常を発信すると、自分についてよく知った人と人間関係を育むことになる。時間にゆとりがある中高年世代は、そんな関係づくりを素直に楽しめる。さらに利用は広がるのでは”とみる」。

 

 一方、「Facebookはネットの世界を広げているか狭めているか。妙な仲間意識は世界を狭めるし、いじめの温床にもなる」。「 Facebook って不思議なメディアだって、最近感じる。リアルで面識ある人とのコミュニケーションツールって感じだな」。「ユーザーによるところもあると思いますが、私はムラだと思います。決して世界を広めていると言うより、チャンネルが増えたというか、半開きのコミュニケーションだと感じています」。このような意見がFacebookの投稿にあります。Facebookを使いこむと、このように感じてくるのも事実です。あくまで人とのコミュニケーションを深く、暖かく、良好なものにするツール。人生を豊かにするツールとして上手い、賢い使い方をしましょう!