定年退職貧乏にならないために・・・

YY君は、パリの大學に2年間留学し、ワイン造りを学ぶ。OS君は、世界的な観光地チェンマイで年間の1/3を過ごす。先日久しぶりに会った東京在住の中学・高校・大学の同級生OK君から聞いた話です。私の中学・高校の同級生の元気な状況を聞くと、全人とは言いませんが、2年前に定年退職を迎えた67歳は若者以上に元気です。

 


 「消費市場でシニア(定年退職世代)を中心とした中高年の存在感が高まっている。大手コンビニエンスストアでは50代以上の来店数が近く20代以下を上回る見通し。インターネット通販やスポーツクラブなど、これまで若者が主役だった市場の利用者も中高年層が逆転する例が目立つ・・・」。先日の日本経済新聞の記事からの抜粋です。 

 

 昔から今も、名古屋を中心とした中京地区は、婚礼に半端じゃないお金を使う「はで婚」が続いているようです。名古屋の人は日常はつつましやかで、無駄なお金はつかいません。名古屋人は「けち」とも言われる所以でしょうか。それがため、貯蓄金額も大きいのです。中高年になり定年退職した親世代は、我が子供の結婚には、見栄もあるのでしょうが、他県の人が聞くとびっくりするくらいな大金を消費します。結婚費用、総計3,000万円もめずらしくないようです。


 「定年退職貧乏」という言葉があります。定年後に備えて貯えたお金、どのように使ったらよいのか。定年後の生き方に目標がなく、行き当たりばったりの消費によって虎の子の貯蓄を減らし、貧乏になっていくことを言うらしいですね。一方、定年後自分の価値観を見つめ直し、夢を実現する。そのための階段を一歩一歩登っていくために、貯えたお金を消費していく。このような生き方もあります。YY君やOS君の生き方は、まさしく後者の生き方です。夢を持ち、やるべきことが明確な生き方のために消費しても、決して定年退職貧乏とはいわないでしょう。私には消費できる貯えもありません。その代り幸せにも、やるべきこと、やりたいことはあります。Ok君も言っていました。やるべきことがないと、心が貧乏なになると・・・。財は貧乏になっても心は豊か。いいな、そんな生き方!