Facebookを上手く使っている人、避けている人・・・

 今回は、時代のキーワードとなったFacebookを取り上げます。現在国内でFacebookを使っている人は、どのくらいに増えたのだろうか。インターネットが商用化され爆発的に普及したスピードよりも、さらに高速で普及しているFacebook。いまや使えないと、同窓会の案内もこない? は極端としても、親しい人とのコミュケーションの輪から取り残される。このような不安を感じている人は、結構いるのではないでしょうか。私が或るきっかけでFacebookを使い始めたのは、昨年の1月でした。或るきっかけとは、「セミナーの打ち合わせはメールではなく、Facebookにしませんか」。今年の経済産業省「中小企業経営力大賞 優秀賞」を受賞した鯖江市の製造業(株)西村金属の西村昭宏(常務取締役)さんからの一言でした。Facebookのメッセージは高速通信が可能ですと。西村さんに背中を押されて使い始め、1年8ケ月経ちました。当時Facebookを使っている人は、私の周りに少なく、友達も十数人程度でした。今や友達は235名。会ったことのある方が多いのですが、そうでない方もいます。

 

 昨日、ITコーディネータのカンファレンス「2012 ITC nfeerence」が東京プリンスホテルでありました。今年から、「中小企業経営力大賞」受賞を支援したITコーディネータも表彰することになったようで、私は西村金属さんを支援したITコーディネータとしてカンファレンスで表彰されました。そのあとの懇親会は、これまでとは違った光景があり、雰囲気が漂っています。まだ一度も面識のない方同士が旧知の仲のように、打ち解けた雰囲気で話しをしている。Facebook上でつながり、コメントをし合っていた方々なのです。Facebookによる人のつながりの強さを実感した懇親会でした。

 

 Facebookは本質的には、人とのつながりを深めるインターネット上のメディアです。SNS(ソーシャルネットワークシステム)とも呼ばれています。このSNSの本質を上手く活かし、使うことのメリットを享受している人が多くなってきました。ビジネスで上手く活用している方の一人、七尾市の川端海富理さん。彼女は川端鮮魚店の鮮魚を写真にコメントを付けてFacebookで情報を発信しています。文章の上手さと食べたくなる魚の写真、そしてFacebook友達との強いつながり。口コミ効果も効いて、Facebookから鮮魚詰め合わせセットの注文が毎日のように入り、Facebookの力、使うことの大きなメリットを感じている一人です。

 

 Facebookなんて使えなくても、何にも不自由じゃない。使わないと、人生、何か問題なのか。こんな声も聞こえてきそうです。使うも使わないも、人それぞれの生き方、価値観の相違であり、たいそうに議論することではないかも知れません。人は年を重ねても人と繋がっていたいもの。多くの人は定年退職により社会との接点が少なくなります。しかしFacebookは、これまでの人とのつながりも維持し、新たな人とのつながりも作ることが出来ます。使わない、避けることは勿体ない。年取ってから使うことのメリットを享受できる、それがFacebookなのです。