暑い夏、6日間が終了・・・

 昨日、暑い日々の中、6日間の研修を終えました。研修とは、経済産業省推進資格ITコーディネータ資格取得のためのケース研修のことです。メインインストラクターとして無事終了した満足感と、少しばかり背中に背負った重荷を降ろしたところです。

 

 今回よりケース研修が大きく変わりました。集合研修はこれまでの15日間から6日間に短縮され、その代わりとしてe-ラーニングが取り入れられ、受講生にはe-ラーニングによる事前学習が義務付けられています。インストラクターを務めた私にとっても、大きく変わった教材や研修の方式の理解に多くの時間を要しました。教材はITコーディネータ協会から提供されますが、この教材をどのように料理して研修の成果を出すか、インストラクターの力量が問われます。今回福井県で開催したケース研修の最終日、教材にない特別課題を追加しました。この特別課題でケース研修の成果を見ることが出来るのです。

 

 受講生のほとんどは、ITベンダーのSEまたは営業です。彼らのこれまでの提案スタイルは、ITソリューションを提案し経営改善・改革するという、ITアイランドから経営アイランドへの橋架けです。ケース研修では、経営のあるべき姿を描き、これを実現するためのIT利活用をITCプロセスで体感し、習得することを目指しています。経営アイランドからITアイランドへの橋架けです。

 

 最終日の午後、3時間ほどかけて特別課題をグループで議論し、成果物「ITCとしての課題解決提案」を作成してもらいました。そして最後は、ロールプレーによるプレゼンテーションです。プレゼンを聞いて、「うんー・・・」、少々頭を抱えてしまいました。受講生はITベンダーの立ち位置で提案している。経営アイランドから橋を架けていない。まだ研修で学んだことが自分の血肉となっていない。しかたないですね。これからITCらしくなっていくことでしょう。受講生のこれからの歩みをフォローアップすることも、インストラクターに求められているのです。